代表の想い

木下亮雄(きのしたあきお)

【価値を伝える仕事にたどり着くまで】
良い商品やサービスを持っているのに、その価値が十分に伝わっていない。
顧客には喜ばれている。
技術にも、品質にも、自信がある。
それでも、思うように問い合わせが増えない。採用に苦労する。価格だけで比較されてしまう。

そんな悩みを抱える中小企業や専門家の方に、これまで数多くお会いしてきました。
私は、良いものは自然に広がるとは考えていません。

どれだけ価値があっても、伝わる形になっていなければ、社会には届かない。
実は、私自身も長い間、「価値があるのに伝わらない」という悩みを経験してきました。

■ある活動との出会い
ある時、社会的な意義のある活動をされている方々の支援に関わる機会がありました。
休日も返上して現場に立ち、資金も時間も惜しまず、目の前の人のために動いている。
皆さん、本当に真剣でした。

活動を通じて、「あなたがいてくれて、本当に助かった」という言葉が届くこともありました。
数は多くないけれど、その分だけ重みのある言葉でした。
しかし、その活動を知っている人は決して多くありませんでした。

ホームページを見ても、訪問者はほとんどいない。SNSを更新しても、反応はわずか。
「必要としている人は、まだたくさんいるはずなのに。」

一生懸命に良い仕事をしている。実際に顧客にも喜ばれている。
それなのに、「伝えること」が得意ではないというだけで、その価値が十分に評価されない。
一方で、伝え方を知っている人や会社が、必ずしも一番良いものを持っているとは限らない。
「伝えることが得意かどうか」で、本当に価値のあるものが埋もれてしまう。
私は、それがずっと悔しかったのだと思います。

■もっと広める方法を探して
そんな経験から、「もっと多くの人に価値を届ける方法はないのだろうか」と考えるようになりました。

もともとマーケティングの仕事に携わっていたこともあり、改めてPRを体系的に学ぼうと、専門の講座に飛び込みました。
決して安い投資ではありませんでした。

ただ、学んだからといってすぐにできるようになるわけではありません。
プレスリリースを20社に送っても、反応はゼロ。
SNSも毎日のように投稿しました。
一時的にフォロワーは増えても、仕事の依頼にはつながらない。

「発信しているのに、なぜ何も変わらないのだろう。」
何が正しいのか分からなくなったこともありました。

それでも、「必要としている人はいるはずだ」という思いだけは消えませんでした。

ある時、思い切ってメディアに電話をかけてみました。声が震えていたのを今でも覚えています。
それでもなんとかアポが取れた。その小さな成功体験が、次の一歩につながりました。

■思うようにいかなかった設立当初
会社設立後、思うようにいかない時期がありました。
口座残高を確認するたびに、
「このままで本当に大丈夫なのだろうか。」
そんなことを考えていました。

売上は思うように伸びない。
資金は少しずつ減っていく。
「続けるべきか。やめるべきか。」
正直、そんなことを考えたこともありました。

ただ、最終的には「まだ終わりではない」と思ったのです。
まだ試していないことがある。
まだやれることがある。

やり切らないまま終わることの方が、自分には耐えられませんでした。
だから「もう一度挑戦しよう」と決めました。

■少しずつ道が開けていった
そう決めてからも、すぐに状況が変わったわけではありません。
試行錯誤を繰り返す中で、専門誌への寄稿やメディア掲載にも取り組むようになりました。

日経新聞社から連絡が来た時、最初は信じられませんでした。
掲載紙を手にして、自分の名前を見つけた時、しばらくそのまま動けませんでした。
「本当に自分が、ここに載っている。」
そんな気持ちでした。

そして、それ以上に驚いたのは周囲の反応でした。
「記事を読みました。」
「日経に載っていましたね。」
「一度お話を聞かせてください。」
自分では変わっていないつもりでも、掲載されることで、これまで接点のなかった方との出会いが少しずつ増えていったのです。

その後、40冊以上の専門誌やビジネス誌への寄稿につながり、PRに関する本も出版しました。
現在では自分自身が経験してきたことをもとに、企業や専門家のPR支援を行っています。

■本当に価値のあるものが、正しく伝わる社会へ
私は、本当に価値のあるものが、正しく伝わる社会であってほしいと思っています。

良い仕事をしている人が、「伝えることが得意ではない」というだけで埋もれてしまってほしくない。

実力の問題ではなく、伝わっていないだけ。
私は、そんな企業や人が本来持っている価値を見つけ、伝わる形にしていきたいと思っています。

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