(PRノウハウ)W杯に学ぶ 心が動くストーリーの伝え方

多くの人の心を動かしたW杯

強い相手に果敢に立ち向かう姿
どんな状況でもあきらめない心
そしてがむしゃらな努力による勝利
言葉では表現しきれませんが、こういったことが見ている人の心を動かすのだと思います。

あなたの商品は人の心を動かしていますか?

あなたの商品ができるまで、決して平たんな道のりではなかったはず。
そこには多くの人の心を動かすストーリーがあるはずなのです。

それにも関わらず、あなたは機能性だけで売っていませんか。
機能性とは、こういった事ができます、この点が他社と違いますなどです。

例えば
「私の開発したフライパン。料理がおいしくなるから買ってね」
「他社のフライパンよりも軽いんだ」
と言われても、あまりピンときません。

商品の魅力を伝える方法としては様々な方法があります。
その一つがストーリーです。

ぜひあなたの商品のストーリーを伝えるといい

どのような想いでその商品を作ったのか
どんな困難があったのか
どのように乗り越えて来たのか
それが唯一無二のストーリーとなり、時には人の心を動かします。

先ほどのフライパン。
「実はきっかけは今年73歳になる母です。
母は40年前、僕が小さかった頃によくオムレツを作ってくれました。
でも手首の具合が悪かった母には、普通のフライパンでは重くて手首の痛みがでていたのです。
母はそんなことは一言も言わずに、僕の好きなオムレツをいつも笑顔で作ってくれました。

16歳の夏、初めて母の手首の状態を知りました。
僕はいてもたってもいられなくなり、朝から晩まで有名な医者を検索しました。
治せる医者はいない・・・でも一つ分かったことは重いものを持ってはいけないこと。

母は何を言っても家族のために料理をやめることはしなかった。
僕は、微力ながらも母の力になれるように、
手首に一切負担のかからないフライパンを作ることを決意しました。

近くの加工工場に連絡しましたが、もちろん門前払いです。
次の工場もダメでした。
その次も。
26件目でやっと話を聞いてもらえました。

・・・・・・・・

いかがでしょうか?

製品そのもののよりも
その想いにより興味を持たれたのではないでしょうか?

ヒトから買う時代の伝え方

今はモノを買うのではなく、どのようなヒトから買うかが重要になってきています。
どんなパーパス(想い)を持つ会社なのか
それに向かっていくためにどのような困難を経験していきているのか
その困難に対してどのように立ち向かってきているのか

パーパスを持ち、失敗も成功もその過程を伝えることによって、
共感を呼び、心が動くのです。

人の想いの大切さ、そしてそれを成し遂げるための努力の尊さ。
そういったことをW杯は教えてくれていると感じました。

株式会社ユアウィル代表 木下亮雄

株式会社ユアウィル代表 木下亮雄

PR・マーケティングコンサルタント
中小企業や個人事業主を対象に200社以上を支援
専門家として20冊以上の雑誌に掲載

外資系企業で13年間マーケティングに従事。ベンチャー支援団体ではリードパートナー兼PR・マーケティング担当を務める。「人の志の実現を支援したい」という想いから、株式会社ユアウィル(Your Will=あなたの志)を設立。

支援した企業の事例として、地方の小規模法人が注目を集め、PR開始1か月後にはテレビの夕方ニュースで紹介。その後、読売新聞・産経新聞・ラジオなどに次々と取り上げられ、最終的にはYahoo!ニュースやNHK全国放送にも出演した事例、他には人事コンサルタントや中小企業診断士などが次々と10冊以上の雑誌に掲載が決まった事例などがある。

また、クライアントだけではなく、自らも広報PRおよびマーケティングの専門家として20冊以上の雑誌に掲載(予定を含む)。その他、日本経済新聞に「キャリアをマーケティングせよ」を寄稿するなど、専門分野での発信を行っている。さらに、商工会議所や大学校などの教育機関では講演活動にも取り組み、実践的なノウハウを提供している。

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